これからは『技術の時代』から『情報の時代』と言われていた、1980年代バブル初頭のころ。次は『意識の時代』になる。そう考え、機能一辺倒で似たような商品が並ぶ住宅市場に「心を遊ばせてください」という、住宅の会社とは思えないブランドスローガンを掲げたログハウスブランドBESSは生まれました。

当時よりもスピード感が早く、効率ばかりを追い求める現代。物質的な豊かさは得られるようになったものの、人間は果たして幸福になったと言えるのでしょうか。むしろ溢れる情報によって、自分のしたいことが何か分からず、自分の意思が持てない人が増えたように思います。自然な笑顔が減り、無意識にこころの寂しさや窮屈さを感じている人だっているかもしれません。現代社会にそんな課題を感じているからこそ、アールシーコアは新たなフェーズへと向かっていきます。

“こころの渇き”を感じている人へ、「こころのオアシス」を提供する。それはハード（機能）よりソフト（思想）を重視する住宅事業者から、「住」の枠を超えた事業で「こころの潤い」を提供する企業へと変化していくことを意味します。新しいことにチャレンジすることが大好きで、「万年創業」「MAKE MARKET」を標榜してきた私たちの、本当の第二創業期のときです。

これからのアールシーコアは、一人ひとりのつくりたいと願う未来と日々の仕事が、事業となり、新たなマーケットとなっていきます。しかし、実現に向けたプロセスは、これまでと変わりません。世の中の常識や当たり前をななめに見て、どこまでも大真面目に人間にとってあるべき未来を考えているのがアールシーコア。情報があふれ、AIが人にとって代わろうとしている今日。まさに、人間にしかない意思や感性といった『意識』が問われています。

『意識』によって、こころのオアシスを広げていく。そんな未来を描くアールシーコアはまだ、完璧な会社とは言えません。ゆらぎもあれば、太刀打ちできないことだってあります。だからこそ綺麗ごとだけでなく、「世の中のここがおかしい」「こんな未来をつくりたい」という強い意思と、たとえ泥だらけになっても自ら道を拓く「創造者」が集まる場所でありたい。そして、一人ひとりがこころを解放して創造力を発揮し続けられるように、遊びと余白があり、飾らずに働くことができる場所であり続けたいと思います。